「世界一周クルーズが100万円から可能なのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。実際に世界一周クルーズの料金相場は100万円から4,700万円と幅広く、ピースボートのような手頃な選択肢から飛鳥IIのような最高級クルーズまで様々です。ジャパネットでも注目される世界一周クルーズのランキングでは、安い料金で参加できるピースボートが圧倒的な人気を誇ります。一般的な期間は100日前後で約20ヵ国を訪れ、「100万円で世界一周の旅」というポスター活動を通じた割引制度もあります。夫婦での費用は2名1室で計算すると356万円からとなり、一人旅の場合は相部屋を選ぶとさらに安く参加可能です。ただし、ダイヤモンドプリンセスの料金と比較すると、サービス内容や施設の充実度に差があるのも事実です。船内生活が飽きるというデメリットや後悔の声もあり、口コミではその解決策も紹介されています。中には過去に死亡事故も報告されており、健康面での注意も必要です。世界一周クルーズ船上での求人についても情報を集め、あなたの夢の船旅をより充実したものにしましょう。
この記事のポイント:
- ピースボートなら100万円台から世界一周クルーズに参加可能
- ポスター貼りボランティア活動で最大100万円の割引が受けられる
- 客室タイプや予約時期によって料金が大きく変動する
- 高級船と比較した場合のサービス内容や設備の違い
世界一周クルーズに100万円から参加する方法

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- 世界一周クルーズの料金相場と比較ランキング
- ピースボートで実現する100万円台の世界一周
- 「100万円で世界一周の旅」ポスター活動の仕組み
- 一人旅で世界一周クルーズに参加するコツ
- 世界一周クルーズの期間と寄港地の特徴
- 費用を安く抑える割引制度とポイント
- 世界一周クルーズ100万円と高級船の違い
世界一周クルーズの料金相場と比較ランキング

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世界一周クルーズの料金相場は100万円から4,700万円と非常に幅広く設定されています。この大きな価格差は、クルーズ船のグレード、客室タイプ、航路、期間によって変動します。最も手頃な価格帯は、ピースボートが提供する100万円台からの世界一周プランで、予算を抑えたい方に人気があります。
料金ランキングを見ると、最も安価なのがピースボートの約178万円からのプランで、2位にクラウン・プリンセスの約206万円、3位にコスタ デリチョーザの約241万円と続きます。一方、高級クルーズになるとシルバー・ドーンの約1,500万円やクリスタル セレニティの約1,100万円、飛鳥IIの約600万円からと価格が跳ね上がります。
料金に影響する主な要素としては、以下の点が挙げられます。まず客室のグレードは大きな要因です。内側客室は最も安価で、海側客室、バルコニー付き客室、さらにスイート客室と段階的に料金が上がっていきます。例えば、クイーン・ヴィクトリアでは内側客室から約123㎡のスイート客室まで様々な選択肢があります。
また、クルーズの期間も料金に直結します。一般的な世界一周クルーズは100日前後ですが、長いものでは200日近くに及ぶこともあり、その分料金も高くなります。例えば、オーシャニア・ヴィスタの197泊198日の「ワールドオデッセイ」は約1,000万円からと高額です。
さらに、クルーズ船の特性も価格に反映されます。ラグジュアリークラスのシルバー・ドーンやクリスタル セレニティは、全室バルコニー付きやバトラーサービスなど高級感あふれるサービスが含まれるため高額になります。一方、ピースボートやクラウン・プリンセスなどはカジュアルな雰囲気で比較的リーズナブルに楽しめます。
航路や寄港地の数も料金に影響します。人気の観光地や多くの寄港地を訪れるコースほど料金が高くなる傾向があります。ただし、どのクルーズでも世界各地の魅力的な寄港地を訪れる機会があるので、予算に合わせて選ぶことが可能です。
このように、世界一周クルーズの料金は船の種類や客室、旅程によって大きく異なるため、自分の予算や希望するサービス内容をしっかり検討した上で選ぶことが大切です。早期予約割引や特別キャンペーンを利用することで、より手頃な価格で世界一周の夢を実現できる可能性もあります。
ピースボートで実現する100万円台の世界一周

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ピースボートは100万円台から世界一周クルーズを実現できる数少ない選択肢として、予算を抑えたい方に絶大な人気を誇っています。現在ピースボートでは「パシフィック・ワールド号」を使用しており、約107日間の航海で世界各地を巡る魅力的な旅を提供しています。
ピースボートの最大の魅力は、その料金設定にあります。最も安価な内側の4人相部屋なら173万円から参加可能で、これは他の世界一周クルーズと比較して圧倒的に手頃な価格です。もちろん、バルコニー付き客室やスイート客室も用意されているため、予算に応じた選択が可能です。
ピースボートが他のクルーズ船と大きく異なる点は、その参加者層にあります。一般的な世界一周クルーズでは70代を中心とした高齢者が多いのに対し、ピースボートは10代から30代の若者が約4割を占めています。特に20代・30代の参加者では、9割が一人での参加であり、船上での新たな出会いを求める方にとっては理想的な環境といえるでしょう。
船内では連日様々なイベントやアクティビティが開催されます。水彩画やカメラ教室、社交ダンスなどの趣味を楽しむプログラムから、各国の文化を体験できる催しまで多彩に用意されています。これにより、長期間の船旅でも飽きることなく充実した時間を過ごせる工夫がされています。
施設面では、全11フロアの乗客エリアに4層吹き抜けのアトリウムや複数のレストラン、プールデッキなどが完備されています。特に食事に関しては、朝5時から夜24時までオープンしているバイキングレストランや、夜にはフルコース料理が楽しめるメインレストランなど、長期間の旅でも飽きない工夫がされています。
ただし、ピースボートには注意点もあります。スタッフは年若いボランティアや外国人が多いため、高級クルーズのようなきめ細やかなサービスは期待できません。また、1995年に就航した船を使用しているため、最新の船と比べると客室や設備が古い印象を受けることもあります。さらに、NGO団体独特の雰囲気が苦手な方には向かない可能性もあります。
寄港地での観光は基本的に自由行動ですが、オプショナルツアーも充実しています。約20ヵ国を巡るコースでは、世界各地の世界遺産や絶景を堪能できます。ただし、各地の滞在時間は1日程度と限られているため、効率的に観光するためにはある程度の計画が必要です。
これらの特徴から、ピースボートは特に「できるだけ安く世界一周を体験したい」「一人旅で新しい出会いを求めている」「カジュアルな雰囲気を好む」方々に最適な選択肢といえるでしょう。フォーマルな雰囲気よりも自由な交流を重視する方にとって、100万円台で実現する夢の世界一周クルーズとして大きな魅力を持っています。
「100万円で世界一周の旅」ポスター活動の仕組み

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「100万円で世界一周の旅」というポスターを街中で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。これはピースボートが提供するユニークな旅費割引制度の一環です。ピースボートでは、クルーズ費用を大幅に割り引く、あるいは場合によっては全額免除するボランティア制度を設けており、その代表的な活動がポスター貼りです。
このシステムの仮組みは非常にシンプルです。ピースボートのポスターを街中や飲食店などに貼ることで、貼った枚数に応じてクルーズ費用が割引されるというものです。具体的には、3枚貼って1,000円の割引、30枚で10,000円、300枚で100,000円、そして驚くべきことに3,000枚貼ると1,000,000円もの割引が適用されます。つまり、十分な数のポスターを貼ることができれば、世界一周クルーズの費用をほぼ無料にすることも理論上は可能なのです。
もう一つのボランティア活動として、全国のピースボートセンターでの内勤作業があります。事務作業やデータ入力、電話対応、企画立案、宣伝活動、船内新聞の準備など、様々な業務を手伝うことで旅費の割引を受けられます。確かに一般的なアルバイトと比べると時給は低いものの、クルーズ船の仕事に関わりたい方には貴重な経験となるでしょう。
ただし、このボランティア制度にはいくつかの注意点があります。まず、クルーズ費用が全額割引になるのは29歳までの方に限られ、30歳以上の方は最大で船賃の半額までしか割引されません。また、ポスター貼りは相当の労力と時間を要するため、効率的な計画が必要です。さらに、貼り付けできる場所を見つけることや、許可を得ることも容易ではありません。
一方で、このボランティア活動には単なる費用削減以上のメリットもあります。例えば、ポスター貼りを通じて交渉力やコミュニケーション能力が向上する可能性があります。また、センターでの内勤作業では事務スキルやチームワークを学ぶ機会が得られるでしょう。何より、同じ目標を持った仲間との出会いが生まれ、乗船前から人脈を広げることができます。
実際、このボランティア制度を活用して世界一周クルーズに参加した方々の中には、ほとんど貯金がなくても夢を実現できたという声も多く聞かれます。特に若い世代や学生、自由業の方など、時間はあるが資金に制約がある人々にとって、このシステムは大きな可能性を開いています。
このように、「100万円で世界一周の旅」ポスター活動は、単なる広告ではなく、限られた予算で世界一周という壮大な夢を叶えるための具体的な手段として機能しています。ただし、相当の時間と労力を要するため、どれだけの割引を目指すかは個人の状況や優先順位に応じて慎重に検討する必要があるでしょう。
一人旅で世界一周クルーズに参加するコツ

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世界一周クルーズは一人旅でも十分楽しめます。特にピースボートでは、乗客の約半数が一人での参加であり、中でも20代・30代の若い参加者については実に9割が一人旅という驚くべき統計があります。このことからも、世界一周クルーズが一人旅に適していることが分かるでしょう。
一人旅で世界一周クルーズに参加する際の最大のメリットは、新しい出会いの機会が豊富なことです。船内では、同じ興味を持つ仲間との出会いが自然と生まれやすい環境が整っています。特に、船内で開催されるサークル活動やテーマ別イベントは、同じ趣味を持つ人と交流するきっかけとなります。例えば、ダンスクラブやブッククラブ、料理教室などでは共通の話題で盛り上がりやすく、自然と友人関係が構築されていきます。
一方で、一人旅にはいくつか注意点もあります。まず、客室タイプの選択は重要なポイントです。予算を抑えたい場合、相部屋を選ぶという選択肢がありますが、約100日間という長期間を他人と共有することになるため、プライバシーや生活リズムの違いによるストレスが生じる可能性があります。余裕があれば、一人部屋(シングルユース)を選ぶと、自分だけの空間でリラックスできる時間を確保できます。
また、船内での自己紹介の機会を積極的に活用することも大切です。多くのクルーズでは、航海の初日に参加者同士の交流会が開催されます。この場で積極的に自己紹介をし、興味のある活動や訪れたい寄港地について話すことで、同じ興味を持つ仲間を見つけやすくなります。例えば「旅はまだはじまったばかり。この時期、乗船者のみなさんの自己紹介も兼ねた交流の場があちこちで設けられます」といった船内イベントが開催されています。
さらに、長期間の一人旅では気分の浮き沈みが生じることもあります。そんなときは船内の様々な施設を活用しましょう。図書室で読書をしたり、スパでリラックスしたり、デッキから美しい海の景色を眺めたりと、一人の時間を充実させる選択肢は豊富にあります。孤独を感じたときは、船内のバーやラウンジに足を運んでみると、自然と会話が生まれることもあるでしょう。
寄港地での観光も一人旅ならではの楽しみ方があります。自分のペースで見学したい場所を選べる自由がある一方で、安全面には特に注意が必要です。オプショナルツアーに参加すれば、ガイド付きで効率よく観光できるだけでなく、同じツアーの参加者との交流も生まれます。特に治安に不安のある寄港地では、一人での行動を避け、ツアーに参加することをおすすめします。
このように、一人旅で世界一周クルーズに参加する際は、積極的に交流の機会を活用しつつも、一人の時間を大切にするバランス感覚が重要です。ピースボートなど若い世代が多いクルーズを選べば、同年代との出会いや交流がより期待できるでしょう。約100日間という非日常の環境で生まれる人間関係は、クルーズ終了後も続く貴重な財産となる可能性を秘めています。
世界一周クルーズの期間と寄港地の特徴

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世界一周クルーズの期間は、一般的に100日前後が標準とされています。例えば、ピースボートの世界一周クルーズは約107日間、飛鳥IIの世界一周クルーズは102泊103日、クイーン・ヴィクトリアは109泊110日といった設定です。ただし、船によっては140日を超える長期航海もあり、オーシャニア・ヴィスタの「ワールドオデッセイ」は197泊198日という半年以上にわたる壮大な旅となっています。
このような長期間の船旅では、世界中の魅力的な寄港地を訪れることができます。一般的な世界一周クルーズでは、約20ヵ国前後の国々に寄港し、各地の世界遺産や名所を巡ります。寄港地での滞在時間は通常1日程度、場合によっては半日のところもあります。短い滞在時間ではありますが、各地の魅力を凝縮して体験できるように工夫されています。
世界一周クルーズの航路は、季節によって異なるパターンがあります。例えば、ピースボートの「Voyage120」では北欧の世界遺産とアラスカの大自然を楽しめるコースが設定されています。また、シルバーシーやクリスタル・クルーズなどの高級船では、南極や北極圏を含む特別なルートを提供することもあります。それぞれの航路には特徴があり、例えば南半球を中心に周るコースでは、夏と冬が逆転する体験ができます。
寄港地の特徴として特筆すべきは、通常の旅行では訪れにくい場所にもアクセスできる点です。世界一周クルーズでは、パナマ運河やスエズ運河などの人工運河の通航体験が含まれることが多く、これらは陸路では得られない特別な体験となります。パナマ運河では閘門や人工湖をつなぐ全長80kmを約8時間かけて通航し、スエズ運河では全長193kmを半日かけて進むという、まさに世界の大動脈を実感できる貴重な機会があります。
また、世界一周クルーズの魅力は、多様な文化や風景を一度の旅で体験できることにあります。欧州の歴史的な都市、カリブ海の白い砂浜、アジアの活気ある市場、南太平洋の楽園的な島々など、地域ごとに全く異なる魅力を堪能できます。例えば、ある日はローマの歴史的建造物を見学し、数日後にはカリブ海のビーチでリラックスするといった、変化に富んだ旅程が組まれています。
寄港地での過ごし方は基本的に自由行動ですが、各クルーズ会社はオプショナルツアーも豊富に用意しています。これらのツアーは別料金となりますが、限られた寄港時間で効率よく観光したい方や、現地の文化をより深く体験したい方にはおすすめです。特に治安が不安定な地域や、言語が通じにくい場所では、ツアーに参加することで安心して観光を楽しめます。
ただし、世界一周クルーズの期間と寄港地に関して注意すべき点もあります。まず、海上での移動日(終日航海日)が多いこと。航路によっては連続で数日間、陸地が見えない日が続くこともあります。この時間をどう過ごすかが、クルーズ生活を充実させるカギとなるでしょう。また、各寄港地での滞在時間が限られているため、じっくりと観光したい方には物足りなく感じることもあります。
このように、世界一周クルーズの期間と寄港地は、その多様性と特別な体験が魅力である一方、限られた滞在時間や長い航海日という制約もあります。自分の旅行スタイルや興味に合わせて、最適なクルーズを選ぶことが重要です。世界の多様な文化や風景を一度の旅で体験できる世界一周クルーズは、まさに一生の思い出となる特別な旅といえるでしょう。
費用を安く抑える割引制度とポイント

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世界一周クルーズは夢のような旅ですが、費用面での壁が高いと感じる方も多いでしょう。しかし、様々な割引制度やポイントを活用すれば、思っているより手頃な価格で実現できる可能性があります。ここでは、主要なクルーズ船で利用できる割引制度と、費用を抑えるためのポイントを詳しく解説します。
まず代表的なのが早期予約割引です。多くのクルーズ会社では、出航の数ヶ月から1年以上前に予約すると、大幅な割引が適用されます。例えば、飛鳥IIでは3種類の早期割引があり、約9ヶ月前までの申し込みで20%OFF(ワールド特別割引)、約7ヶ月前までで15%OFF(早期全額割引)、約4ヶ月前までで10%OFF(早期申込割引)という設定です。バルコニー客室の場合、ワールド特別割引を利用すれば約170万円もの割引が適用されることになります。
ピースボートでも同様に早割キャンペーンを実施しており、客室のランクによっては約100万円以上の割引を受けられる可能性があります。2025年の航海についても既に早割キャンペーンが始まっていますので、参加を検討している方は早めにチェックすることをおすすめします。また、ミツイオーシャンフジでも早割制度があり、旅行会社によっては限定の季節・特別期間キャンペーンも実施されています。
前述の通り、ピースボートでは独自のボランティア制度による割引も大きな特徴です。ポスター貼りや内勤作業などのボランティア活動を通じて、最大で旅費を全額免除にできる可能性があります。特に29歳以下の方は全額割引も可能ですが、30歳以上の方は最大で船賃の半額までの割引となります。それでも半額の割引が適用されれば、100万円以下で世界一周クルーズに参加できる計算になります。
また、多くのクルーズ会社では、リピーター割引や紹介割引なども設けています。一度クルーズに参加したことがある方や、友人を紹介した方には特別割引が適用されることがあります。例えば、クリスタル・クルーズやキュナード・ラインなどでは、リピーターに対して5〜10%程度の割引や船内クレジットの提供などの特典を用意しています。
客室選びも費用を抑える重要なポイントです。内側客室(窓のない客室)は最も安価で、海側客室、バルコニー付き客室、スイート客室と段階的に料金が上がります。約100日間という長期間を考えると、バルコニー付きの客室が快適に思えるかもしれませんが、予算を最優先するなら内側客室を選択することで大幅に費用を抑えられます。また、相部屋を選択することでさらに費用を削減できる場合もありますが、長期間の相部屋生活となるため、プライバシーや生活リズムの違いによるストレスも考慮する必要があります。
出発時期による価格差も見逃せないポイントです。オフシーズンの出航日を選ぶことで、同じクルーズでも料金が安くなることがあります。特に、欧米の休暇シーズンを避けた時期の出航は比較的安価に設定されていることが多いです。ただし、オフシーズンには天候の問題で予定の寄港地に寄れない可能性も高まるため、このトレードオフを考慮する必要があります。
さらに、クルーズ区間の部分乗船という選択肢もあります。世界一周クルーズの全行程ではなく、特に興味のある区間だけを選んで乗船することで、大幅に費用を抑えられます。例えば、クイーン・メリー2の「ロサンゼルス~ニューヨーククルーズ」や「サンフランシスコ~ニューヨーククルーズ」など、全行程より短い区間設定があります。
最後に、予約のタイミングも重要です。早期予約割引を利用する方法がある一方で、直前の空き客室を狙うという方法もあります。出航直前になっても空き客室がある場合、クルーズ会社はこれを埋めるために大幅な割引を提供することがあります。ただし、この方法は確実ではなく、希望の客室タイプやクルーズが取れない可能性もあるため、リスクを理解した上での選択が必要です。
以上のように、世界一周クルーズの費用を抑えるには様々な方法があります。早期予約割引、ボランティア制度、客室タイプの選択、出発時期の検討、部分乗船の活用など、複数の手段を組み合わせることで、夢の世界一周クルーズをより現実的な予算で実現できる可能性が広がります。旅の計画は早めに始め、様々な選択肢を比較検討することが賢明でしょう。
世界一周クルーズ 100万円で乗れる船と高級船の違いとは

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- 飛鳥Ⅱなど最高級クルーズと費用の比較
- 夫婦で参加する世界一周クルーズの費用計算
- 世界一周クルーズでよくある後悔とデメリット
- クルーズ船で「飽きる」原因と解決方法
- 各クルーズ船の口コミから見る満足度
- ピースボートとダイヤモンドプリンセスの料金比較
飛鳥Ⅱなど最高級クルーズと費用の比較

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最高級クルーズ船と呼ばれる船の中でも、日本が誇る豪華客船「飛鳥Ⅱ」は特別な存在です。飛鳥Ⅱの世界一周クルーズは102泊103日の行程で、費用は600万円から始まります。全客室が海側で、全室バスタブ付きという贅沢な設計が特徴です。船内では高級感がありながらも、ゆったりとくつろげる空間が広がっており、乗船客1人あたりのスペースや乗組員比率は業界トップレベルといわれています。
一方、世界最高級のラグジュアリークルーズとしては、シルバー・ドーンやクリスタル セレニティなどが挙げられます。シルバー・ドーンは2021年に就航した最先端の施設を誇る船で、料金は約1,500万円から。食事代やエンターテイメント、アルコール、Wi-Fi、船内チップまでオールインクルーシブとなっています。全室バルコニー付きのスイート仕様で、バトラーサービスも付くという極上の贅沢を味わえます。
同様に高級ラインに位置するクリスタル セレニティも、料金は約1,100万円からとなっています。こちらも全室にバトラーサービスが付き、まるで自宅のように快適に過ごせる環境が整えられています。多くの受賞歴を持つ質の高いサービスが評価されており、オールインクルーシブ制によって追加料金を気にせず最高級のホスピタリティを堪能できる点が魅力です。
これらラグジュアリークラスのクルーズと比較すると、飛鳥Ⅱはその間に位置するような価格帯といえるでしょう。600万円からというのは、シルバー・ドーンやクリスタル セレニティと比べると手頃ですが、100万円台から参加できるピースボートなどと比較すると高額な設定です。ただし、飛鳥Ⅱはスペシャリティレストランの利用やWi-Fiは別途料金が必要なため、オールインクルーシブの高級船に比べると、実質的な総額ではさらに費用が発生することを覚えておくべきでしょう。
このように費用面で大きな差がある中で、各船の持つ特色も明確に異なります。飛鳥Ⅱは日本船ならではの落ち着いた雰囲気と和のおもてなしが特徴で、日本人に配慮したサービスが充実しています。例えば、和食中心の朝食・昼食や海を眺めながらリラックスできる大浴場は、長期の船旅でも日本人にとって心地よい環境を提供します。また、すべてのスタッフが日本語を話せる点も、言語の心配がない安心感につながります。
一方、シルバー・ドーンでは「S.A.L.T」キッチンという寄港地にちなんだ料理を楽しめる施設があり、食の探求を旅の中心に据えたい方に人気です。クリスタル セレニティでは世界的に有名な松久信幸氏が手がける日本&ペルー料理のレストランなど、国際色豊かな食のエンターテイメントが魅力です。
船のサイズによる違いも重要です。飛鳥Ⅱは50,444トン、クリスタル セレニティは68,870トン、シルバー・ドーンは40,700トンとそれぞれ特徴があります。一般的に、小型船のほうがより個人的なサービスや寄り道のできる融通性がある一方、大型船はより多くの施設やエンターテイメントの選択肢があります。どのタイプの船を選ぶかは、個人の旅行スタイルや優先事項によって異なるでしょう。
注目すべきは、2026年に「飛鳥Ⅲ」が就航する予定であり、2025年が「飛鳥Ⅱ」による最後の世界一周クルーズとなることです。コレクター的な価値を重視する方にとっては、この最後の機会に乗船する特別な意味があるかもしれません。
費用対効果の観点から考えると、最高級クルーズは確かに高額ですが、約100日間の食事、宿泊、移動、エンターテイメントが含まれていることを考慮する必要があります。例えば、飛鳥Ⅱの600万円を103日で割ると、1日あたり約58,000円。高級ホテルに宿泊し、良いレストランで食事をし、移動費も考えれば、陸上旅行と比較してそれほど非現実的な金額ではないという見方もできます。
このように、最高級クルーズと費用の比較では、単純な料金だけでなく、含まれるサービスの質や量、船の特色、乗組員比率など、総合的に判断することが重要です。自分のライフスタイルや旅行の優先順位に合わせて、最適な選択をすることが、世界一周という特別な体験をより充実させる鍵となるでしょう。
夫婦で参加する世界一周クルーズの費用計算

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夫婦で世界一周クルーズに参加する場合、総費用はどのくらいになるのでしょうか。クルーズ料金は基本的に「2名1室利用時の1名あたりの料金」で表示されることが多いため、夫婦での参加は料金設定の基本となり、実はお得なケースが多いのです。ここでは具体的な費用計算を見ていきましょう。
まず、最も手頃な選択肢であるピースボートの場合、2025年の世界一周クルーズ「Voyage120」では、内側客室が2名1室で1人あたり約178万円から設定されています。つまり、夫婦2人の場合は約356万円からということになります。バルコニー付き客室を希望する場合は1人あたり約250万円程度から、よって夫婦で約500万円からとなるでしょう。ただし、これはクルーズ代金のみの計算であり、寄港地でのオプショナルツアー費用や船内での追加消費、お土産代などは含まれていない点に注意が必要です。
一方、高級クルーズである飛鳥Ⅱの世界一周クルーズでは、最も手頃なKステート(海側)客室で1人あたり800万円、つまり夫婦で1,600万円からスタートします。バルコニー付きのEバルコニーを選ぶと1人1,200万円、夫婦で2,400万円となります。ここでも基本的には2名1室が基本料金となり、1人で利用する場合は追加料金が発生することが一般的です。
ただし、飛鳥Ⅱには早期予約割引があり、これを利用することで大幅に費用を抑えられる可能性があります。例えば、ワールド特別割引(約9ヶ月前までの申し込み)では20%OFFとなるため、Kステートの場合、夫婦で320万円の割引が適用され、1,280万円で参加できる計算になります。ここに燃料サーチャージや港湾使用料など追加費用がかかることも忘れてはいけません。
さらに高級なラグジュアリークルーズであるシルバー・ドーンやクリスタル セレニティの場合、料金は夫婦で3,000万円前後からとなり、かなり高額になります。ただし、これらの高級船はオールインクルーシブであることが多く、食事代、アルコール飲料、チップ、Wi-Fi利用料などがすべて含まれているため、追加費用の心配が少ないというメリットがあります。
ここで忘れてはならないのが、クルーズ料金以外の費用です。世界一周クルーズの総費用を計算する際は、以下の追加費用も考慮する必要があります:
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寄港地観光費:オプショナルツアーに参加する場合、1回あたり1人5,000円〜30,000円程度。約20ヵ国を訪れる世界一周クルーズでは、すべての寄港地でツアーに参加すると夫婦で100万円以上かかる可能性があります。
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船内での追加費用:スペシャリティレストラン、アルコール飲料、スパトリートメント、インターネット利用など。船によっては一部含まれているものもありますが、一般的に100日間で夫婦50万円〜100万円程度は見ておくと安心です。
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チップ:船によってはチップが必須の場合があります。日本船は基本的に不要ですが、外国船では1人1日10〜20ドル程度が目安で、100日間だと夫婦で約20〜40万円となります。
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旅行保険:長期の海外旅行となるため、充実した旅行保険への加入が必須です。100日間の世界一周クルーズでは、夫婦で10〜20万円程度が目安です。
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服装代:クルーズには船内でのフォーマルな服装が必要な場合があります。特に高級船ではドレスコードが厳しいことがあり、新たにフォーマルウェアを購入する必要がある場合は、その費用も考慮しましょう。
これらの追加費用を合わせると、ピースボートの場合は夫婦で総額500〜600万円程度、飛鳥Ⅱの場合は夫婦で総額1,500〜1,700万円程度が現実的な予算といえるでしょう。
また、長期間家を空けることになるため、留守宅の管理費用(例:マンションの管理費・修繕積立金、光熱費の基本料金など)も忘れずに計算に入れる必要があります。
一方で、夫婦での参加には経済的なメリットもあります。例えば、陸上での宿泊や食事を考えると、1人での参加に比べて2人で参加したほうが1人あたりの費用が安くなることが多いです。また、長期旅行であれば、留守宅の管理費用も2人で負担すれば割安になります。
このように、夫婦で世界一周クルーズに参加する場合の費用計算は、単純なクルーズ料金の2倍ではなく、様々な要素を考慮した総合的な予算立てが重要です。早期予約割引や季節的なキャンペーンを活用し、追加費用も含めた総額を事前に把握しておくことで、より計画的に夢の世界一周クルーズを実現することができるでしょう。
世界一周クルーズでよくある後悔とデメリット

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世界一周クルーズは憧れの旅ですが、約100日間という長期間の船旅には知っておくべきデメリットや後悔のポイントも存在します。これから参加を検討している方は、現実的な側面も理解した上で準備することが大切です。ここでは、世界一周クルーズでよくある後悔やデメリットを詳しく解説します。
最も多く聞かれる後悔は「船内生活が単調で飽きてしまった」というものです。世界一周クルーズでは、寄港地と寄港地の間に「終日航海日」と呼ばれる海上での移動日が多く設定されています。場合によっては連続で数日間、陸地が見えない日が続くこともあります。広大な海を眺める景色は最初こそ感動的ですが、日が経つにつれて単調に感じる方もいます。特に日本人は欧米の人々と比べて長期休暇に慣れていないため、100日間もの船内生活にホームシックを感じることもあるでしょう。
また、「寄港地での滞在時間が短すぎる」という不満も少なくありません。一般的な世界一周クルーズでは、各寄港地での滞在は1日程度、場合によっては半日しかない場合もあります。世界各地の名所を訪れる貴重な機会ではありますが、その地の文化や雰囲気をじっくり味わうには時間が足りないと感じることが多いです。例えば、ローマやパリといった歴史的な都市では1日では到底見切れないほどの観光スポットがありますが、クルーズでは限られた時間の中でごく一部しか体験できません。
さらに、「客室が思ったより狭かった」という後悔も珍しくありません。約100日間を過ごす空間としては、特に内側客室やスタンダードな海側客室はかなり狭く感じることがあります。写真やパンフレットで見るより実際はコンパクトな空間であることが多く、長期滞在には窮屈さを感じる可能性があります。特に夫婦で参加する場合、お互いのプライバシーが確保しにくい環境に不満を感じるケースもあります。
「思ったより費用がかかった」という経済面での後悔も見逃せません。クルーズ料金には基本的な食事や宿泊は含まれていますが、寄港地でのオプショナルツアー、スペシャリティレストラン、アルコール飲料、インターネット利用、スパなどの追加サービスは別料金となることが多いです。これらを全て利用すると、当初の予算をはるかに超えてしまうケースが少なくありません。特に、全ての寄港地でオプショナルツアーに参加すると、夫婦で100万円以上の追加費用が発生することも珍しくありません。
健康面のデメリットとしては、「船酔いに悩まされた」という声もあります。現代の大型クルーズ船は安定性が高く、通常の海況では船酔いを感じにくい設計となっていますが、荒天時には揺れを感じることもあります。特に波の高い海域を航行する際には、船酔いに悩まされる方も少なくありません。また、船内食事が豊富なため「体重が増えてしまった」という後悔も一般的です。約100日間、豪華な食事が常に提供される環境では、つい食べ過ぎてしまう方が多いようです。
「同じ乗客との人間関係に疲れた」という社会的な側面の後悔も存在します。約100日間という長期間、限られた空間で同じ乗客と過ごすことになるため、時に人間関係のストレスが生じることもあります。特に相部屋を選択した場合は、他人との生活リズムの違いやプライバシーの問題で不満を感じる可能性があります。
また、クルーズの選択によっては「乗客の年齢層が高すぎた」という後悔もあります。特に高級クルーズでは乗客の平均年齢が高く、例えば飛鳥Ⅱの世界一周クルーズでは平均年齢が74.7歳という実績もあります。若い世代の方が参加した場合、同年代の交流相手が少ないことに物足りなさを感じるかもしれません。
インターネット環境に関する不満も少なくありません。船上ではインターネット接続が衛星経由となるため、通信速度が遅くなったり、途切れたりすることが一般的です。また、通信料金も高額になりがちで、長期間のインターネット利用には相当のコストがかかります。SNSやメールを頻繁に使用する方にとっては、この点が大きなストレスとなる可能性があります。
これらのデメリットに対処するためには、事前の準備と心構えが重要です。例えば、船内での過ごし方を工夫したり、寄港地では効率的な観光プランを立てたり、予算にはあらかじめ余裕を持たせたりすることで、多くの問題を軽減できます。また、船酔い対策の薬を持参したり、健康管理に気を配ったりすることも大切です。
世界一周クルーズは、その魅力的な側面だけでなく、これらのデメリットや潜在的な後悔のポイントも理解した上で参加することで、より充実した旅になるでしょう。現実的な期待値を持ち、適切な準備をすることが、一生の思い出となる世界一周クルーズを最大限に楽しむ鍵となります。
クルーズ船で「飽きる」原因と解決方法

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世界一周クルーズは夢のような旅ですが、約100日間という長期間の船旅では「飽きる」という問題に直面することがあります。なぜ世界一周クルーズで飽きることがあるのか、その原因と効果的な解決方法について詳しく見ていきましょう。
まず、飽きる主な原因の一つが「終日航海日の多さ」です。世界一周クルーズでは、寄港地と寄港地の間に「終日航海日」と呼ばれる海上での移動日が多く設定されています。特に大洋横断などでは連続で数日間、陸地が見えない日が続くこともあります。どこまでも広がる海の景色は最初は感動的でも、日が経つにつれて変化の少なさに単調さを感じることがあるのです。
二つ目の原因は「船内での生活が単調になること」です。毎日同じ環境で過ごし、同じレストランで食事をし、限られた活動しかできないという状況が続くと、新鮮さが失われていきます。特に日本人は欧米人に比べて長期休暇に慣れていないため、約100日間もの船内生活にホームシックや退屈さを感じることがあるようです。
三つ目の原因は「寄港地観光への満足度の低さ」です。各寄港地での滞在時間は基本的に1日程度と限られているため、十分に観光できないというフラストレーションが蓄積します。特に有名な都市や観光地では、滞在時間の短さゆえに表面的な観光しかできず、その土地の文化や雰囲気を十分に味わえないことがあります。
では、これらの「飽きる」原因に対して、どのような解決方法があるのでしょうか。まず終日航海日の対策としては、船内アクティビティに積極的に参加することが効果的です。世界一周クルーズでは、早朝から深夜まで様々なイベントやアクティビティが企画されています。例えば、カルチャークラスでは語学や楽器演奏、アートなど新しいスキルを学ぶ機会が提供されています。これらに参加することで、終日航海日でも充実した時間を過ごせるでしょう。
また「自己啓発とリラクゼーションの時間」と捉える発想の転換も有効です。通常の生活では取れない時間を利用して、読書や瞑想、執筆などに取り組むことで、充実した自分時間を楽しめます。船内の図書館で本を借りたり、デッキでヨガをしたり、日記をつけたりと、自分自身と向き合う貴重な機会として活用できます。
さらに「新しい交友関係を築く」ことも重要です。世界一周クルーズでは、同じ興味を持つ様々な人々と出会う機会があります。船内のイベントや食事の時間に積極的に交流することで、新たな友人関係が生まれ、旅がより豊かなものになります。例えば「お話しましょう」という交流イベントでは、趣味や特技、クルーズを通して楽しみにしていることなど、話題は尽きません。
寄港地観光の満足度を高めるためには、事前の準備が鍵となります。限られた時間で効率よく観光するために、各寄港地について事前にリサーチし、優先して訪れたい場所を絞り込んでおくことが大切です。また、オプショナルツアーを利用することで、現地ガイドの案内のもと、短時間でも効率よく観光できるメリットがあります。特に治安の良くない地域では、安全面からもツアー参加がおすすめです。
また「何も計画しない日を作る」という逆転の発想も有効です。世界一周クルーズでは「ノーアクティビティデー」という何もしない1日が意外と人気です。予定に縛られず、自分のペースでリラックスする時間を確保することで、長期間の旅のストレスを軽減できます。
このように、世界一周クルーズで「飽きる」という問題は、事前の心構えと工夫によって大きく改善できます。終日航海日を自己成長や交流の機会と捉え、寄港地観光では効率的な計画を立てることで、約100日間の船旅を飽きることなく楽しむことができるでしょう。世界一周クルーズは、正しい準備と柔軟な姿勢があれば、一生の思い出に残る素晴らしい体験になります。
各クルーズ船の口コミから見る満足度

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世界一周クルーズを検討する際、実際に乗船した方々の口コミは非常に参考になります。様々なクルーズ船の口コミを分析すると、船によって満足度のポイントが異なることが見えてきます。ここでは、主要な世界一周クルーズ船の口コミから見る満足度について詳しく見ていきましょう。
まず、日本が誇る豪華客船「飛鳥Ⅱ」の満足度は非常に高く、特に「日本人向けのきめ細やかなサービス」が高く評価されています。口コミには「乗客一人ひとりの名前を把握し、困っている人がいればすぐ声をかける」「すべてのスタッフが日本語を話せるため長期クルーズでも安心」といった声が見られます。また、食事に関しても「海外旅行中に日本人シェフが作った日本食を食べられるのは贅沢」「ランチは春御膳。何がいいと言ってもクルーズに仕事を持ち込んでない事が一番いい」といった評価があります。
さらに、飛鳥Ⅱの特徴である大浴場についても「順番は逆になりますが、朝食!異国の港を見ながら食べる、金目の粕漬け。日本船だなぁ」という口コミがあり、日本文化の良さを海外でも感じられる点が高く評価されています。船上からの景色についても「今日の夕陽。綺麗、感動♪」「海の色が違う\(^-^)/」といった声があり、船旅ならではの絶景を堪能できる点も満足度を高めています。
一方、「クイーン・ヴィクトリア」などのキュナード・ラインの船では、「優雅な英国風の雰囲気」に関する満足度が高いようです。「ホワイトスター・サービス」という格式高いサービスや、英国ヴィクトリア朝の華やかさと洗練された雰囲気を兼ね備えたデザインが特徴として挙げられています。アフタヌーンティーや洋上最大級の図書館など、英国文化を感じる施設が充実している点が評価されています。
「クラウン・プリンセス」などのプリンセス・クルーズの船では、「充実したアクティビティとエンターテイメント」に対する満足度が高いことが特徴です。3層吹き抜けのアトリウム「ピアッツァ」でのストリートパフォーマンスや、「ウィキッド」などで知られるスティーブン・シュワルツ氏が手がけたショーのクオリティの高さが評価されています。また、最新のスロットマシンが試せるカジノやプールサイドの大型スクリーンでの映画上映など、朝から夜まで飽きることなく楽しめる点も満足度を高めています。
「クイーン・メリー2」に関しては、「クラシックな雰囲気と最新設備の融合」という点で高い評価を得ています。洋上唯一のプラネタリウムや洋上最大級のダンスホール「クイーンズ・ルーム」での昼のアフタヌーンティーや夜のダンスパーティーなど、優雅で華やかな時間を過ごせる点が魅力として挙げられています。また、世界的に有名な「キャニオンランチ」が運営するスパクラブでのリラクゼーションも口コミで評価されています。
「クリスタル セレニティ」では、「質の高いサービスとオールインクルーシブの安心感」が高く評価されています。全室にバトラーサービスが付き、まるで自宅のように快適に過ごせる点や、世界的に有名な松久信幸氏が手がける日本&ペルー料理のレストランなど、多彩な食事オプションが提供されている点が口コミで評価されています。
一方、ピースボートに関しては、「カジュアルな雰囲気と若い参加者層」が特徴的です。「ピースボートの内側キャビン 今回一人で使ってますが結構広い。2人でも狭くは感じないと思う」「ピースボートのバルコニーキャビン 内側キャビンより若干広い。内側も悪くないけどバルコニーあるとやっぱり良いですね」といった客室に関する現実的な評価や、「本日のランチはアラカルトレストランに来ました。お客さん観光で下船してるからガラガラ。ゆっくりできました」「ピースボート終日航海日 今日は食の1日です😋ビュッフェやレストラン以外の船内カフェでも軽食提供あります。これ全部無料です」といった食事に関する具体的な感想が見られます。
特筆すべきは、どのクルーズ船においても「船旅ならではの景色と体験」に対する満足度が非常に高いという点です。「そして今日も陽が沈む」といったシンプルながらも感動的な瞬間や、パナマ運河やスエズ運河などの特別な通航体験は、船種を問わず高い評価を得ています。ある乗客のコメントには「どこまでも広がる海は、飽きが来なかったですね。乗船を迷っている方は、行きたいと思うんだったら迷わずに行ってください」とあり、世界一周クルーズならではの魅力が伝わってきます。
客室に関しては船によって評価が分かれるところです。一般的に高級船では「全客室が海側に面している」「バスタブ付き」「広々とした空間」といった点が評価されていますが、予算を抑えたクルーズでは「思ったより狭い」という声も見られます。ただし、ピースボートでも「ジュニアスイート バルコニータイプの約2倍の広さで、スイートだけに他の客室と全然違います。ゆったり足を伸ばせるバスダブも ここは普通に住める」といった上位客室に対する満足度は高いようです。
これらの口コミから、世界一周クルーズの満足度は「船のグレードやスタイルと自分の期待値のマッチング」が重要であることが分かります。高級志向の方は飛鳥Ⅱやクイーン・メリー2、カジュアルで若い雰囲気を求める方はピースボートなど、自分のライフスタイルや求める体験に合った船を選ぶことが満足度を高める鍵となるでしょう。どの船を選ぶにしても、約100日間という特別な船旅は、多くの方にとって一生の思い出に残る体験となっているようです。
ピースボートとダイヤモンドプリンセスの料金比較

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世界一周クルーズを検討する際、予算は重要な判断基準の一つです。ここでは、比較的手頃な価格で人気のある「ピースボート」と「ダイヤモンドプリンセス」の料金を詳しく比較してみましょう。両者はどちらも日本発着の世界一周クルーズを提供していますが、料金体系や特徴には大きな違いがあります。
まず、ピースボートの世界一周クルーズ「Voyage120」の料金は、最も安い内側の4人相部屋で173万円から始まります。内側の2名1室でも178万円からと、100万円台で世界一周クルーズを体験できる点が大きな魅力です。バルコニー付き客室でも250万円程度からとなっており、比較的リーズナブルな価格設定となっています。ピースボートは約107日間で世界各地を巡るプランで、北欧の世界遺産やアラスカの大自然など多彩な寄港地を訪れます。
一方、ダイヤモンドプリンセスについては、フルの世界一周クルーズは提供していないものの、アジア周遊や日本一周、アラスカクルーズなどの長期クルーズを実施しています。これらのクルーズの料金を基に推測すると、もし世界一周クルーズを提供した場合、内側客室で300万円前後、バルコニー客室で400〜500万円程度になると考えられます。ダイヤモンドプリンセスは高いサービス水準と充実した施設で知られており、その分料金もピースボートより高めに設定されている傾向があります。
客室タイプ別に見ると、さらに詳細な比較が可能です。ピースボートでは、内側客室(窓なし)、海側客室(窓あり)、バルコニー客室、そして各種スイート客室まで様々なグレードが用意されています。特に若い世代や予算を抑えたい方には内側の相部屋がお得で、4人相部屋なら173万円、3人相部屋なら185万円から世界一周できます。一人で参加する場合でも内側客室のシングルユースなら240万円程度から参加可能です。
一方、ダイヤモンドプリンセスでも内側客室から各種スイートまで用意されていますが、相部屋の設定はないため、一人で参加する場合はシングルユース料金が適用され、通常の2名1室料金に50〜100%のシングルチャージが加算されます。これにより、一人旅では料金がかなり高くなる可能性があります。
また、何が料金に含まれているかという点も重要です。ピースボートの場合、基本的なクルーズ料金には、客室、食事(朝・昼・夕)、船内プログラム、船内施設の利用料が含まれます。ただし、寄港地でのオプショナルツアー、アルコール飲料、スペシャリティレストラン、Wi-Fi利用料などは別途支払いが必要です。
ダイヤモンドプリンセスも基本的には同様ですが、「プリンセス・プラス」や「プリンセス・プレミアム」というパッケージを選択することで、Wi-Fi、飲み物、チップなどを含めることができます。これにより表面上の料金は高くなりますが、トータルで見れば追加費用の心配が少なくなるメリットがあります。
支払い方法や割引についても違いがあります。ピースボートには独自のボランティア制度があり、ポスター貼りなどのボランティア活動を通じて旅費を大幅に割り引く、あるいは場合によっては全額免除する制度があります。特に29歳以下の方は全額割引も可能ですが、30歳以上の方は最大で船賃の半額までの割引となります。さらに、早割制度も用意されており、出航の数ヶ月前までに予約すると、客室のランクにもよりますが約100万円以上の割引を受けられる可能性もあります。
対して、ダイヤモンドプリンセスでは一般的な早期予約割引やスイート客室特典などはありますが、ピースボートのようなボランティア制度はありません。その代わり、キャプテンズ・サークル・メンバーシップという独自のリピーター向け特典プログラムがあり、乗船回数に応じて割引や特典が増えていく仕組みとなっています。
乗客層の違いも料金に影響します。ピースボートは10代から30代の若者が約4割を占め、特に20代・30代の参加者では9割が一人での参加という特徴があります。そのため、相部屋制度や若者向けの割引が充実しています。一方、ダイヤモンドプリンセスは一般的に40代以上の大人の乗客が中心で、カップルや夫婦での参加が多いため、2名1室を基本とした料金体系となっています。
現在、世界的な情勢や原油価格の変動により、クルーズ料金は年々変動しています。そのため、最新の正確な料金は各社の公式サイトやパンフレットで確認することが必要です。また、料金だけでなく、寄港地や船内サービス、客室の広さや設備なども総合的に考慮して、自分に合ったクルーズを選ぶことが重要です。
このように、ピースボートとダイヤモンドプリンセスの料金を比較すると、ピースボートは若い世代やソロ旅行者、予算を抑えたい方に対して柔軟な選択肢を提供している一方、ダイヤモンドプリンセスはやや高めの料金設定ながら質の高いサービスを求める方に適していると言えるでしょう。自分のライフスタイルや予算、重視するポイントを考慮して選択することが、満足度の高い世界一周クルーズを実現する鍵となります。
100万円から実現できる世界一周クルーズの全知識
- ピースボートは100万円台から世界一周クルーズを提供する最安値の選択肢
- 世界一周クルーズの料金相場は100万円から4,700万円と幅広く設定されている
- 最安値はピースボートの約178万円で、最高級はシルバー・ドーンの約1,500万円
- 客室のグレードにより料金が大きく変動し、内側客室が最も安価
- ピースボートのポスター貼りボランティア活動で最大100万円の割引が可能
- 一般的な世界一周クルーズは100日前後で約20カ国を訪問する
- 早期予約割引を利用すると最大20%OFFの値引きを受けられる
- ピースボートの乗客は若者が多く、20~30代の参加者の9割が一人旅
- 飛鳥IIなど高級船は600万円からで全室海側、全室バスタブ付き
- 高級クルーズは食事やアルコール、Wi-Fiなどオールインクルーシブが多い
- 夫婦で参加する場合、基本的に2名1室利用が料金設定の基準となる
- 船内生活が単調で飽きることがあるため、アクティビティ参加が重要
- 寄港地での滞在時間は一般的に1日程度と短い
- パナマ運河やスエズ運河通航など陸路では得られない体験ができる
- 長期クルーズではWi-Fi利用料や寄港地ツアーなど追加費用の準備が必要