世界文化遺産に登録された軍艦島への旅行を計画している方必見!軍艦島とは、長崎港から約40分の場所にある端島(はしま)の通称で、かつては石炭採掘の拠点として栄えた島です。現在は認可を受けた5社のツアー会社のみが上陸ツアーを実施しており、それぞれに特徴があります。上陸率で選ぶなら軍艦島コンシェルジュが94.7%(平成23年度~平成30年度の実績)と圧倒的に高く、船酔いが心配な方にもジュピター号の安定性は比較的おすすめです。料金や時間、周遊コースの有無など様々な観点から各社を比較し、多くのレビューを参考に、当日予約の可能性や予約がいっぱいの時の対処法、午前と午後どちらのクルーズが良いかなど、あなたの旅の目的に合わせた最適な選択ができるよう詳しくご紹介します。この記事を読めば、軍艦島ツアーで失敗しない選び方がわかります!
この記事のポイント:
-
軍艦島へのツアーを提供する5社(軍艦島コンシェルジュ、軍艦島クルーズ、シーマン商会、やまさ海運、第七ゑびす丸)の特徴と違い
-
上陸率、料金、船の種類、予約方法など様々な観点からどの会社を選ぶべきか
-
船酔い対策や午前・午後の選び方、周遊コースの有無など自分の条件に合った選択肢
-
予約がいっぱいの時の対処法や当日予約の可能性など実用的な予約テクニック
軍艦島クルーズの比較と選び方ガイド

publicdomain
- 軍艦島とは?
- 軍艦島の上陸ツアー5社とは
- 上陸率で選ぶならどのクルーズがおすすめ?
- 料金で比較する軍艦島クルーズの選び方
- 軍艦島コンシェルジュの特徴とサービス
- ジュピター号など船の種類と快適さ
軍艦島とは?

publicdomain
軍艦島は、正式名称を「端島(はしま)」といい、長崎港から船で約40分の場所に位置する小さな島です。この島が「軍艦島」と呼ばれるようになったのは、高層鉄筋コンクリートの建築物が立ち並ぶ島の外観が、旧日本海軍の戦艦「土佐」に似ていることが由来しています。かつては石炭採掘の拠点として栄え、最盛期の1960年には約5,300人もの人々が住み、当時の日本一の人口密度を誇っていました。
なぜこの島が特別なのかというと、明治時代から昭和時代にかけての日本の産業発展を支えた重要な場所であるからです。島内には小中学校や病院はもちろん、映画館やパチンコホールといった娯楽施設まで完備されており、生活のすべてを島内で賄うことができる、いわば「海上都市」として機能していました。
しかし、1974年に石炭産業の衰退とともに閉山し、島は無人となりました。その後、長い間人の手が入らなかった島は独特の廃墟景観を形成し、2009年4月には一般観光客の上陸が解禁されました。さらに2015年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界文化遺産に登録され、国内外から多くの観光客が訪れるようになりました。
特に注目すべきは、明治時代に作られた「天川(あまかわ)工法」と呼ばれる護岸技術です。石灰と赤土を混ぜた接着剤を使った石積みの護岸は、100年以上もの間、荒波から島を守り続けてきました。この護岸と明治期の坑口(海底坑道)が世界遺産登録のポイントとなっているのです。
現在、軍艦島に上陸するには認可を受けた5社のツアー会社を通じてクルーズツアーに参加する必要があります。ただし、上陸は天候や海の状態に左右されるため、必ずしも上陸できるわけではありません。もし上陸できない場合でも、船から島を周回する「周遊クルーズ」に切り替わることが多いです。
この島を訪れることで、かつての炭鉱の町の姿や、日本の産業革命を支えた労働者たちの生活を垣間見ることができます。日本の近代化の歴史を学ぶ上で非常に貴重な場所といえるでしょう。
軍艦島の上陸ツアー5社とは

oceanpieceimage
軍艦島への上陸は、長崎市条例によって認可を受けた5社のツアー会社のみが実施できることになっています。それぞれの会社には特徴があり、旅行の目的や好みに合わせて選ぶことが大切です。
1社目は「軍艦島コンシェルジュ」です。この会社の最大の特徴は、「軍艦島デジタルミュージアム」を併設していることでしょう。VR技術を駆使して軍艦島の内部を体験できるほか、実際に軍艦島で働いていた方によるガイドも魅力です。さらに、上陸率が94.7%(平成23年度~平成30年度の実績)と、他社(70〜80%程度)に比べて圧倒的に高いことも大きなメリットです。使用している船舶「ジュピター」は揺れに強い設計になっているため、船酔いが心配な方にも比較的おすすめです。ただし、料金は5社の中では比較的高めになっています。
2社目の「軍艦島クルーズ」は、通常料金が最安値(大人3,600円)なのが魅力です。また、軍艦島の隣にある「高島」に本社があるため、高島にも上陸でき、炭鉱の歴史についてより深く知ることができます。船は「ブラックダイヤモンド」という名前で、オレンジと黒のカラーリングが特徴的です。ただし、2階部分は屋根がなく、天候によっては快適さに欠ける場合もあります。
3社目の「シーマン商会」は、上陸日を押印した上陸証明書を記念品としてプレゼントしてくれるのが特徴です。使用船舶は「さるくⅡ号」で、定員120名の中型船です。実際の乗船人数は85名程度と余裕を持った運行をしているとのことですが、待合室がない点は注意が必要です。
4社目の「やまさ海運」は、1997年から軍艦島ツアーを行っている老舗の会社です。20年以上の実績と経験を持ち、最大225人収容の大型船「マルベージャ」を運用しています。船が大きいため安定感があり、団体予約がメインとなっています。過去の上陸実績も全体の約40%を占めるなど、実績は折り紙付きです。
5社目の「第七ゑびす丸」は、地元の漁師さんが運営する小規模なツアーが特徴です。クルーズ時間は約10分と最も短く、すぐに軍艦島へ行きたい方に向いています。また、軍艦島周辺での釣りもできるという他社にはない体験も提供しています。ただし、最寄り駅から車で1時間程度かかる点や、漁船のため揺れが大きい点は考慮する必要があります。また、1隻借り切りの料金設定になっているため、少人数での利用は割高になる可能性があります。
これら5社はそれぞれ発着場所や運行時間、料金設定が異なります。自分の旅行スケジュールや予算、目的に合わせて最適な会社を選ぶことが、充実した軍艦島ツアーの第一歩となるでしょう。いずれの会社を選んでも、世界遺産に登録された貴重な近代化産業遺産を体験できる貴重な機会になること間違いありません。
上陸率で選ぶならどのクルーズがおすすめ?

oceanpieceimage
軍艦島への上陸は天候や海の状態に大きく左右されるため、上陸率は非常に重要な選択基準です。結論から言うと、上陸率で選ぶなら「軍艦島コンシェルジュ」が圧倒的におすすめです。公式発表によると、この会社の上陸率は94.7%(平成23年度~平成30年度の実績)と非常に高く、他社の一般的な上陸率である70~80%を大きく上回っています。
なぜ軍艦島コンシェルジュの上陸率が高いのでしょうか。主な理由は、使用している船舶の性能にあります。「ジュピター」と呼ばれるこの船は、特殊な装置「Seakeeper35」というジャイロスタビライザーを搭載しており、従来と比べて船の揺れを70%も抑えることができます。波が高い日でも安定して航行できるため、上陸できる可能性が高まるのです。
また、上陸率が高いということは、「せっかく予約したのに上陸できなかった…」という時間を無駄にする不測の事態を経験する確率が低いことを意味します。特に遠方から訪れる観光客や、限られた旅行日程の中で必ず軍艦島に上陸したいと考えている方にとって、この点は大きなメリットといえるでしょう。
ただし、上陸率が高いからといって、必ず上陸できるわけではないことに注意が必要です。長崎市条例では、風速5メートルを超える場合や波の高さが0.5メートルを超える場合など、明確な上陸禁止基準が設けられています。どんなに優れた船でも、この基準を満たさない場合は上陸できません。特に冬場や台風シーズンは注意が必要です。
また、「やまさ海運」も長年の経験から上陸頻度が比較的高いとされています。公式サイトには各月の運航率・上陸率が掲載されており、旅行の計画時に参考にすることができます。特に団体での利用が多く、修学旅行なども受け入れている実績があります。
もし上陸できない場合は、いずれの会社も「軍艦島周遊クルーズ」に変更となり、島の周りを船で回ることになります。その場合は、施設使用料(上陸料)が返金されるシステムになっています。
最も確実に上陸したい場合は、統計的に天候が安定している5月~6月または9月~10月の晴れた日を選び、「軍艦島コンシェルジュ」を利用するのが最も賢明な選択でしょう。さらに、万が一上陸できなかった場合のために、翌日も予定を空けておくと安心です。また、「軍艦島デジタルミュージアム」も併設されているので、上陸できなかった場合でも軍艦島について深く知ることができます。
料金で比較する軍艦島クルーズの選び方

unsplash
軍艦島クルーズを選ぶ際、料金は多くの方にとって重要な判断基準となります。2025年4月現在の5社の料金を比較すると、最も安いのは「軍艦島クルーズ」で大人1名3,600円、次いで「シーマン商会」の3,600円となっています。ただし、これらの金額に加えて「見学施設使用料」(大人310円、小学生以下150円)が別途必要になるため、実質的な総額は大人1名3,910円からとなります。
一方、「軍艦島コンシェルジュ」と「やまさ海運」はやや高めの設定で、それぞれ大人1名4,000円と4,200円です。ただし、「軍艦島コンシェルジュ」は土日祝日や繁忙期には500円の追加料金が発生するため、時期によっては最も高額になる可能性があります。また「第七ゑびす丸」は少し変わった料金体系で、利用人数によって1人あたりの料金が変動します。具体的には1~4名で利用する場合は1隻24,000円の定額制、5名以上では人数に応じて1人あたり3,150円~5,250円となります。
これらの料金差には、それぞれのサービス内容や船の大きさ、設備の違いが反映されています。例えば、「軍艦島コンシェルジュ」は上陸率が高く、専門ガイドによる案内や揺れにくい船の使用など、プレミアムなサービスを提供しているため、やや高めの料金設定になっています。反対に「軍艦島クルーズ」は比較的シンプルなサービス構成であるため、リーズナブルな料金を実現しています。
家族連れや学生の方にとって嬉しいのは、中高生や子供の料金設定です。「軍艦島コンシェルジュ」は中高生3,300円、小学生2,000円と年齢に応じた段階的な料金設定がありますが、「やまさ海運」は中高生も大人と同額の4,200円となっています。「シーマン商会」は中高生2,800円、子供1,750円と比較的リーズナブルです。
さらに、各社ではさまざまな割引やセットプランを用意しています。「軍艦島コンシェルジュ」では「デジタルミュージアムセットプラン」でミュージアム入館料が半額になりますし、「やまさ海運」ではインターネット予約による早割で最大20%オフになるプランもあります。また「シーマン商会」はホームページで300円割引クーポンを発行しているため、実質的には最安値の選択肢となる可能性もあります。
予算を最優先に考えるなら「軍艦島クルーズ」か「シーマン商会」がおすすめですが、単に料金の安さだけでなく、各社のサービス内容や船の快適さ、上陸率なども総合的に判断することが大切です。特に家族連れの場合は、子供料金の設定やファミリー向けのサービスがあるかどうかも重要なポイントとなるでしょう。また、団体割引や早期予約割引などもあるため、予約の時期や人数によっても最適な選択肢は変わってきます。
失敗しない軍艦島クルーズの選び方としては、まず自分の優先順位(料金、上陸率、船の快適さなど)を明確にし、それに合わせて各社を比較検討することが大切です。料金だけを見ると「軍艦島クルーズ」が最安ですが、上陸率や船の快適さも含めて考えると、やや高くても「軍艦島コンシェルジュ」の方が満足度が高い場合もあります。観光は一期一会の体験ですので、自分のニーズに合った最適な選択をしましょう。
軍艦島コンシェルジュの特徴とサービス

publicdomain
軍艦島コンシェルジュは、5社ある軍艦島ツアー会社の中でも特に充実したサービスを提供している会社です。この会社の最大の特徴は、「軍艦島デジタルミュージアム」を併設していることでしょう。このミュージアムでは、軍艦島の歴史や文化をデジタル技術を使って体験できます。特にVR技術を駆使した展示は、実際に立ち入り禁止となっている区域も含めて軍艦島内部を見学できる貴重な機会を提供しています。
また、長崎で人気のマスコットキャラクター「ガンショーくん」とミュージアム内を探索できるゲームもあり、子どもから大人まで楽しめる工夫がされています。さらに、新しい技術である「ホロレンズ」を日本で初めてフルスペックで導入しており、最先端のMR(複合現実)技術を体験できるのも大きな魅力です。
ガイドサービスも他社と一線を画しています。「軍艦島歴史専門ガイド」による解説は、実際に軍艦島で働いていた方や生まれ育った方がガイドを務めることもあり、当時の生活や環境について貴重な話を聞くことができます。これは内閣府やイコモスなどと協力し、長崎での世界遺産活動において唯一のコーポレートカンパニーとして軍艦島の世界遺産登録に貢献してきた実績があるからこそ実現できているサービスです。
さらに特筆すべきは、94.7%という驚異的な上陸率です。一般的な上陸率が70~80%程度とされる中、軍艦島コンシェルジュでは天候や海の状態が悪い日でも上陸できる可能性が高く、「せっかくツアーに参加したのに上陸できなかった」という残念な経験をするリスクが低くなります。
料金プランも多様で、通常の上陸プラン以外に「デジタルミュージアムセットプラン」や「プレミアムチケット」なども用意されています。特にプレミアムチケットでは、見晴らしの良い指定席や軍艦島が目前に望める前方デッキへの案内など、より充実した体験ができます。さらに、このプランではオペラグラス・酔い止めバンドの貸し出しや、ガンショーくんのろっくんろーる、記念グッズのプレゼントなど特典も豊富です。
船舶「ジュピター」も大きな特徴の一つで、特殊な装置により揺れが少ない設計となっています。客席は3階建てで、2・3階の後方デッキはオープンデッキとなっており、クルーズ中に風を感じながら景色を楽しむことができます。また全客席に屋根が設置されているため、荒天時でも安心して乗船できます。
デジタルミュージアムとのセットプランでは、クルーズ船への優先乗船も可能となり、より快適にツアーを楽しむことができます。ただし、料金は他社と比べてやや高めで、特定日(土・日・祝日、春休み、GW、夏休み、冬休み)には500円の追加料金が発生する点は注意が必要です。また、ミュージアムやプレミアムプランなど多様なオプションがあるため、自分に合ったプランを選ぶ際には少し検討が必要かもしれません。
総合的に見ると、軍艦島コンシェルジュは「より確実に、より充実した軍艦島体験」を求める方に最適な選択肢といえるでしょう。特に遠方から訪れる観光客や、一度きりの機会で確実に上陸したい方、デジタル技術を活用した新しい形の博物館体験も楽しみたい方におすすめです。
ジュピター号など船の種類と快適さ

oceanpieceimage
軍艦島クルーズを選ぶ際、船の種類や快適さは非常に重要なポイントです。なぜなら、往復の船旅が全体の体験の大部分を占めますし、船酔いのリスクもあるからです。5社が運航する船はそれぞれ特徴が異なり、乗り心地や設備に大きな差があります。
最も新しく設備が充実しているのは、軍艦島コンシェルジュの「ジュピター号」でしょう。この船の最大の特徴は、特殊な装置「Seakeeper35」というジャイロスタビライザーを搭載していることです。これにより従来と比べて船の揺れを70%も抑えることができるため、船酔いしやすい方でも比較的快適に過ごせます。客席は3階建てで、2・3階の後方デッキはオープンデッキとなっており、外の風を感じながらクルーズを楽しむことができます。全客席に屋根が設置されているため、雨天時や強い日差しの中でも安心です。定員は200人ながら、船内は広々としており、窮屈感はあまりありません。
一方、軍艦島クルーズ社の「ブラックダイヤモンド号」は、黒とオレンジのカラーリングが特徴的な船です。客席は2階建てですが、2階部分はオープンデッキとなっており屋根がないため、天候によっては快適性に欠ける場合があります。特に夏場の強い日差しや雨天時は注意が必要です。定員は200名とされていますが、定員近い乗船時には軍艦島の周遊が行われないこともあるようです。
シーマン商会の「さるくⅡ号」は、定員120名の中型船です。客席は1階席のみとなりますが、実際には85名程度と余裕を持った状態で運行しているとのことで、比較的ゆったりと過ごせます。ただし、待合室がないため、乗船前の待機場所が限られている点は考慮する必要があります。
やまさ海運の「マルベージャ号」と「マルベージャ3号」は、97トンの大型船で旅客定員220人超という5社の中で最大規模の船です。船が大きいため安定性があり、揺れが少ないのが特徴です。また、1階にはバリアフリー設備(トイレ・座席等)も備わっているため、お年寄りや体の不自由な方でも比較的快適に利用できます。長年の運航実績から安全性も高く、修学旅行などの団体客も多く受け入れています。
最後に第七ゑびす丸の「アイランド号」は、地元民向けのローカル船で、他の4社とは大きく異なります。漁船としての利用が主であるため、観光船としての快適性は低いと言わざるを得ません。船の揺れも大きく、船酔いのリスクは高めです。一方で、クルージング時間が約10分と最も短いため、船に長時間乗っていることが苦手な方には良い選択肢かもしれません。
船酔いを心配される方は、できるだけ揺れの少ない大型船を選ぶことをおすすめします。具体的には「ジュピター号」や「マルベージャ号」が良いでしょう。また、どの船を選ぶ場合でも、乗船30分前には酔い止め薬を服用しておくと安心です。それに加えて、船内では窓の外を見たり、水平線を見つめたりすることで船酔いを軽減できます。
さらに、船を選ぶ際には季節も考慮すべきポイントです。夏場は屋根付きのデッキや空調の効いた船内が快適ですが、春や秋の気候が良い時期はオープンデッキからの景色も魅力的です。冬場は防寒対策がしっかりしている船を選ぶと良いでしょう。
どの船を選ぶかは個人の優先順位によりますが、船酔いが心配な方や快適性を重視する方は「ジュピター号」または「マルベージャ号」、手軽さや料金を重視する方は「ブラックダイヤモンド号」や「さるくⅡ号」、独特の体験を求める方は「アイランド号」が向いているでしょう。
軍艦島クルーズの比較と予約のコツ

pixabay
- 当日予約は可能?予約方法の比較
- 予約がいっぱいのときの対処法とは
- 午前と午後どちらのクルーズがおすすめ?
- 船酔いしやすい人が選ぶべきクルーズ船とは?
- 周遊コースの有無で比較すると?
- ツアー時間の違いとおすすめのクルーズ
当日予約は可能?予約方法の比較

publicdomain
軍艦島ツアーは基本的に事前予約制となっていますが、当日予約の可能性についても知っておくと安心です。結論から言うと、当日予約も可能な場合がありますが、特に繁忙期や土日祝日は早い段階で満席になることが多いため、できるだけ事前予約をおすすめします。
各社の予約方法を比較すると、すべての会社がウェブサイトからの予約に対応しています。「軍艦島コンシェルジュ」「やまさ海運」「軍艦島クルーズ」「シーマン商会」は公式ウェブサイトから24時間予約が可能で、数日前までなら比較的簡単に予約できます。一方、「第七ゑびす丸」はローカル色の強い小規模な運営のため、電話での直接予約がメインとなっています。
当日予約については、空席があれば受け付けてくれる会社がほとんどですが、確実性は低いと考えるべきでしょう。特に「やまさ海運」は団体客が多く、「軍艦島コンシェルジュ」は人気があるため、繁忙期の当日予約は難しい場合が多いです。もし当日予約を試みる場合は、早朝から各社の窓口や電話で問い合わせるのが賢明です。
ここで注目したいのは予約のキャンセルポリシーです。「やまさ海運」の場合、キャンセル料は予約日からの日数によって変動し、前日15時以降~当日出航時刻までは50%、当日の出航後は100%のキャンセル料が発生します。他社も同様のポリシーを持っていることが多いため、予約をする際はキャンセルポリシーもしっかりと確認しておくことをおすすめします。
また、インターネット予約の際のメリットも各社で異なります。「やまさ海運」ではインターネット予約による早割で最大20%オフになるプランを提供しています。同様に「シーマン商会」はホームページで300円割引クーポンを発行しているため、インターネット予約のほうがお得になる場合が多いです。
予約時に必要な情報も把握しておきましょう。一般的には、参加者全員の氏名、年齢区分(大人、中高生、小学生など)、連絡先(電話番号やメールアドレス)が必要です。また、小学生以下の子どもが参加する場合は保護者の同伴が必要で、「軍艦島コンシェルジュ」のプレミアムチケットでは安全上の理由から未就学児の乗船ができないなど、年齢による制限もあります。
最後に、天候による運行の可否も考慮する必要があります。すべての会社が天候や海の状況によって上陸の可否や出航自体を判断するため、予約したとしても必ず上陸できるわけではありません。特に波浪注意報や警報が発令されている日は出航自体が中止になる可能性が高いです。
このように、軍艦島ツアーは当日予約も可能ですが、確実に参加したいなら少なくとも数日前、できれば1週間以上前からの予約をおすすめします。特に夏休みやゴールデンウィークなどの繁忙期は早めの予約が必須といえるでしょう。また、予約サイトでは各日の空き状況が確認できるため、計画を立てる際に活用するとよいでしょう。
予約がいっぱいのときの対処法とは

unsplash
軍艦島ツアーは人気の観光スポットであるため、特に繁忙期には予約が埋まってしまうことがよくあります。しかし、予約がいっぱいの状況でも諦める必要はありません。いくつかの効果的な対処法をご紹介します。
まず試したいのが、キャンセル待ちの活用です。多くのツアー会社では正式なキャンセル待ちシステムを設けていませんが、直接電話で問い合わせることで対応してくれる場合があります。「軍艦島コンシェルジュ」や「やまさ海運」など大手の会社ほど予約のキャンセルも発生しやすいため、定期的に問い合わせてみることをおすすめします。また、出航当日の朝に窓口を訪れて空きがないか確認するのも有効な方法です。天候不良や体調不良などで当日キャンセルが出ることもあるためです。
別の有効な対策として、他の時間帯や日程を検討することも大切です。各社は基本的に1日2便(午前と午後)を運行しているため、第一希望の時間帯が埋まっていても、もう一方の時間帯に空きがある可能性があります。また、平日は比較的空いていることが多いので、日程を1日ずらすだけで予約できることもあります。
さらに、5社の船会社すべてを検討することも重要です。例えば、人気の「軍艦島コンシェルジュ」が満席でも、「シーマン商会」や「軍艦島クルーズ」に空きがあるかもしれません。各社によって発着場所や時間が異なりますが、どの会社も基本的には同じ軍艦島に上陸するツアーを提供しています。複数の会社のウェブサイトをチェックしたり、長崎市観光協会などに問い合わせたりして、空き状況を確認してみましょう。
また、「第七ゑびす丸」は他の4社とは異なり、漁船を使った小規模なツアーを提供しています。発着場所が長崎市中心部から離れた野母崎であるため、他社に比べて予約が取りやすいことがあります。ただし、アクセスに時間がかかることや、やや快適性が低い可能性があることは考慮する必要があります。
予約が取れない場合の代替案として、軍艦島周遊クルーズのみの参加も検討する価値があります。上陸はできませんが、船から島全体を見ることができ、ガイドによる解説も聞くことができます。上陸クルーズに比べて料金も安く、予約も取りやすい傾向にあります。また、「軍艦島コンシェルジュ」が運営する「軍艦島デジタルミュージアム」では、VR技術を使って軍艦島の内部を仮想体験することができるため、上陸できなくても軍艦島について深く知ることができます。
どうしても希望の日に予約が取れない場合は、旅行代理店のパッケージツアーを利用するという手もあります。JTBやHISなどの大手旅行会社では、軍艦島上陸ツアーを含む長崎観光パッケージを提供していることがあり、一般の個人予約とは別枠で席を確保していることもあります。料金は単独で予約するよりも高くなる可能性がありますが、確実に参加したい場合の選択肢の一つとなるでしょう。
いずれにしても、軍艦島ツアーは天候に左右されやすいため、仮に予約が取れても上陸できない可能性があることを念頭に置いておくことが大切です。可能であれば、長崎滞在中に複数日の余裕を持たせるか、上陸できなかった場合の代替プランも考えておくと安心です。軍艦島ツアーを充実したものにするためには、事前の準備と柔軟な対応が鍵となります。
午前と午後どちらのクルーズがおすすめ?

envatoelements
軍艦島クルーズを予約する際、午前便と午後便のどちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。この選択は、天候の安定性、光の方向性による写真撮影の質、他の観光プランとの兼ね合いなど、様々な要素によって左右されます。
まず天候面から考えると、長崎の海は一般的に午前中の方が穏やかであることが多いです。午後になると風が強くなり、波も高くなる傾向があるため、船酔いしやすい方や確実に上陸したい方には午前便がおすすめです。特に台風シーズンや冬場は、この傾向がより顕著になります。「やまさ海運」の公式サイトにも、月別の上陸率が掲載されていますが、多くの月で午前便の方が上陸率が高い傾向にあります。
一方、写真撮影の観点からは時間帯によって印象が大きく変わります。午前便では東側(桟橋側)に日が当たり明るく見え、午後便では反対に西側が明るく見えます。特に午後の光は柔らかく、夕方に近づくほど軍艦島のシルエットが印象的な写真が撮れる可能性があります。写真愛好家の方は、この点も考慮に入れると良いでしょう。
また、他の観光スポットとの兼ね合いも重要なポイントです。軍艦島ツアーは約2時間30分から3時間20分程度かかるため、1日の観光プランの中でどう位置づけるかを考えましょう。午前便を選べば、午後は長崎市内の他の観光地(グラバー園、出島、原爆資料館など)を訪れる時間が十分に取れます。反対に、午前中に他の観光地を巡り、午後から軍艦島ツアーに参加するプランも組めます。
各社の出港時間も比較検討する価値があります。「やまさ海運」は午前9:00発と午後13:00発、「軍艦島クルーズ」は午前9:10発と午後14:00発、「シーマン商会」と「軍艦島コンシェルジュ」は午前10:30発と午後13:40発、「第七ゑびす丸」は午前10:00発と午後15:00発となっています。朝早く出発したい方には「やまさ海運」や「軍艦島クルーズ」の午前便が、ゆっくり準備して参加したい方には「シーマン商会」や「軍艦島コンシェルジュ」の午前便が適しているでしょう。
混雑状況も考慮すべき点です。一般的に午前便の方が人気があり、特に土日祝日や観光シーズンは早めに埋まる傾向にあります。比較的空いているツアーで参加したい方や、直前の予約を考えている方は午後便の方が予約が取りやすいかもしれません。
さらに、「軍艦島コンシェルジュ」を利用する場合は、「軍艦島デジタルミュージアム」との組み合わせも検討しましょう。ミュージアムとセットで利用する場合、午前中にミュージアムを見学し、午後便でクルーズに参加するという流れが自然です。反対に、午前便でクルーズに参加した後、午後からミュージアムを見学するプランも可能です。ミュージアム入館料が半額になるセットプランもあるため、効率的に両方を楽しむことができます。
結論としては、船酔いが心配な方や確実に上陸したい方、朝早く活動を始めたい方には午前便がおすすめです。一方、ゆっくり準備したい方、夕方の光を活かした写真を撮りたい方、予約の取りやすさを重視する方には午後便が適しています。どちらの時間帯を選ぶにせよ、天候によって上陸できない可能性があることを念頭に置き、柔軟な旅行プランを立てることが大切です。
船酔いしやすい人が選ぶべきクルーズ船とは?

pixabay
船酔いの心配がある方にとって、軍艦島クルーズ選びは特に慎重に行いたいポイントです。長崎港から軍艦島までは約40分の船旅となり、外海に出るため波の影響を受けやすく、晴れた日でも意外と揺れることがあります。そのため、船酔いしやすい方は船の種類や運航会社の特徴を知った上で選ぶことが重要です。
船酔いしやすい方に最もおすすめなのは、「軍艦島コンシェルジュ」の「ジュピター号」です。この船の最大の特徴は、特殊な装置「Seakeeper35」というジャイロスタビライザーを搭載していることです。この装置により従来と比べて船の揺れを70%も抑えることができるため、船酔いのリスクを大幅に軽減できます。実際に口コミなどを見ても、「揺れが少なくて助かった」という声が多く見られます。
次におすすめなのが「やまさ海運」の「マルベージャ号」「マルベージャ3号」です。これらは97トンという大型船で、サイズが大きいことで自然と安定性が増し、揺れが少なくなります。特に旅客定員220人以上という大きさは、5社の中でも最大級であり、重量感による安定性が魅力です。
一方で、「第七ゑびす丸」の「アイランド号」は漁船を利用したツアーのため、船体が小さく揺れが大きいです。船酔いが心配な方にはあまりおすすめできません。ただし、クルーズ時間が約10分と最も短いため、「少しでも早く軍艦島に着きたい」という方には選択肢となるかもしれません。
時間帯の選択も重要です。一般的に午前中の方が海が穏やかで波が低いことが多いため、船酔いが心配な方は午前便を選ぶことをおすすめします。午後になると風が強くなり波も高くなる傾向があるからです。特に台風シーズンや冬場はこの傾向が顕著になります。
また、事前の準備も忘れてはいけません。乗船の30分前には酔い止め薬を服用しておくと効果的です。各クルーズ会社も船酔い対策としてこれを推奨しています。薬は長崎港周辺のドラッグストアで購入することもできますが、確実を期すなら事前に準備しておくと安心です。「軍艦島コンシェルジュ」のプレミアムチケットでは、酔い止めバンドのレンタルサービスもあります。
乗船中の過ごし方も船酔い防止に大きく関わります。船内では窓の外の景色や水平線を見ることで、平衡感覚を維持しやすくなります。逆に、船内の細かい文字を読んだり、スマートフォンを長時間見続けたりすることは避けた方が良いでしょう。また、空気の流れがある場所に座ることも効果的です。開放的なデッキ部分(屋根付き)がある「ジュピター号」や「マルベージャ号」はこの点でも優れています。
食事についても注意が必要です。空腹状態や逆に食べ過ぎた状態での乗船は避け、軽く食事をとっておくことをおすすめします。アルコールも控えた方が無難です。
もし可能であれば、天気予報をチェックして波が穏やかな日を選ぶことも有効です。特に風の強い日や雨の日は波が高くなりやすいので注意が必要です。各クルーズ会社のホームページでは当日の運航状況を確認できるので、出発前に一度チェックしておくと安心です。
船酔いが非常に心配な方は、軍艦島デジタルミュージアムでのVR体験から始めてみるのも一つの方法です。実際の軍艦島を間近で見ることはできませんが、島の内部の様子などを疑似体験できるため、まずはそこから軍艦島の雰囲気を味わってみるのも良いでしょう。
周遊コースの有無で比較すると?

pixabay
軍艦島クルーズを選ぶ際、周遊コースの有無は重要な判断材料となります。「周遊」とは、船で軍艦島の周りをぐるりと一周することを意味し、これによって様々な角度から島を観察できるため、体験の質が大きく変わります。
まず、5社すべてが基本的に周遊コースを提供していますが、その内容や確実性には違いがあります。「軍艦島コンシェルジュ」と「やまさ海運」は確実に360度の周遊を行っており、船体を動かして島の全方向から景観を楽しむことができます。特に軍艦島が軍艦「土佐」に似ているとされる角度は、周遊しなければ見ることができないため、この点は大きなメリットです。
「シーマン商会」も基本的には周遊コースを含んでいますが、「軍艦島クルーズ」は条件によって周遊が行われないケースがあります。公式サイトによると、乗客が定員近い場合や波の状況によっては周遊せずに直接島に向かうこともあるとのことです。この会社を利用する際は、事前に周遊の有無を確認しておくと良いでしょう。
「第七ゑびす丸」は最も小規模な運営で、基本的に周遊はしないようですが、時間内であれば比較的自由に動いてもらえるという特徴があります。例えば釣りを楽しみたい場合など、特定の場所に長く滞在することも可能です。
周遊の順序もクルーズによって異なります。多くの会社は上陸前に周遊コースを行いますが、天候や海の状況によっては上陸後に周遊するケースもあります。実は周遊のタイミングによって景観の印象が変わるため、これも選択ポイントとなります。上陸前の周遊では島への期待感が高まりますが、上陸後の周遊では島の理解を深めた状態で眺めることができるため、より意味のある観察ができるでしょう。
写真撮影の観点からも周遊コースは大きな価値があります。軍艦島は本来、岩礁の周りを埋め立てて造られた人工の島であり、その特殊な形状は様々な角度から見ることでより理解が深まります。特に島の西側(沖側)から見る景観は迫力があり、写真撮影に最適です。「軍艦島コンシェルジュ」のクルーズでは、船を旋回させながら写真撮影タイムを設けており、左右どちらの席に座っていても良い写真が撮れるよう配慮されています。
また、上陸できない場合のプランとしても周遊コースは重要です。天候不良で上陸できない場合、多くの会社は「軍艦島周遊クルーズ」に切り替えて運行します。その際、丁寧な解説付きで島を周回してくれるため、上陸できなくても一定の満足感を得ることができます。「やまさ海運」や「軍艦島コンシェルジュ」は特に周遊時の解説が充実しており、島の歴史や構造について詳しく説明してくれます。
さらに、周遊コースでは軍艦島だけでなく、周辺の海域や島々についても知ることができます。例えば「軍艦島クルーズ」では高島に立ち寄ることができ、「軍艦島コンシェルジュ」のクルーズでは途中で「中ノ島」と呼ばれる岩礁についての解説も聞くことができます。これらは軍艦島の歴史や背景を理解する上で貴重な情報となります。
軍艦島ツアーを選ぶ際は、単に上陸できるかどうかだけでなく、周遊コースの充実度も重要な判断基準となります。特に写真撮影を楽しみたい方や、島の全体像を把握したい方は、確実に360度周遊を行っている「軍艦島コンシェルジュ」や「やまさ海運」のクルーズがおすすめです。一方で、高島にも立ち寄りたい方は「軍艦島クルーズ」、よりローカルな体験を求める方は「第七ゑびす丸」と、自分の求める体験に合わせて選ぶと良いでしょう。
ツアー時間の違いとおすすめのクルーズ

pixabay
軍艦島クルーズを選ぶ際、ツアー全体の所要時間も重要な判断材料となります。各社によって所要時間は異なり、1時間30分から3時間20分と幅があります。この時間の違いは、他の観光プランや移動スケジュールにも影響するため、事前に把握しておくことが大切です。
最も所要時間が短いのは「第七ゑびす丸」で、約1時間30分程度です。これは船で軍艦島までの距離が最も近い野母崎から出発するためで、クルーズ時間は片道わずか10分程度です。時間を最大限に効率化したい方や、船に長時間乗っていることが苦手な方にはこのオプションが魅力的かもしれません。ただし、最寄り駅から発着場所までのアクセスに車で1時間程度かかることや、漁船を利用するため快適性に欠ける点は考慮する必要があります。
「やまさ海運」と「シーマン商会」はどちらも約2時間30分の所要時間で、バランスの取れた内容となっています。長崎港から出発して軍艦島に上陸・見学し、周遊して帰港するという基本的な流れをコンパクトにまとめています。時間効率を重視しつつ、標準的な軍艦島体験を求める方に適しているでしょう。
「軍艦島コンシェルジュ」は約2時間45分とやや長めです。これは上陸見学時間がしっかりと確保されていることと、周遊時の船の停留時間が長いためです。特に「軍艦島デジタルミュージアムセットプラン」を利用する場合は、ミュージアム見学の時間も考慮する必要があります。充実した内容を求める方には、この時間配分は魅力的でしょう。
最も所要時間が長いのは「軍艦島クルーズ」で、約3時間20分かかります。これは高島に立ち寄ることができるためで、単に軍艦島だけでなく、高島の石炭資料館も見学できるのが特徴です。炭鉱の歴史により深く興味がある方や、より多くの場所を訪れたい方には、この長めのツアーがおすすめです。
上陸後の見学時間にも注目しましょう。基本的にどの会社も上陸後の見学時間は45分程度となっています。これは長崎市条例によって定められた見学ルートに沿って進むためで、各見学広場での解説と写真撮影の時間が含まれています。この部分は各社であまり差はありませんが、ガイドの質や解説内容には違いがあります。「軍艦島コンシェルジュ」では実際に軍艦島で働いていた方がガイドを務めることもあり、より深い話を聞くことができます。
また、クルーズ船内での過ごし方も時間体験に影響します。「軍艦島コンシェルジュ」と「やまさ海運」は船内で動画解説があり、クルーズ中も軍艦島について学ぶことができます。「シーマン商会」もDVDを見ながら軍艦島の説明を聞くことができるので、移動時間も有効に使えます。
旅行の全体スケジュールとの兼ね合いも重要です。例えば、長崎市内の他の観光地(グラバー園、出島、原爆資料館など)も訪れる予定がある場合、ツアー時間が短めの「やまさ海運」や「シーマン商会」を午前中に利用すれば、午後は他の観光に十分な時間を取ることができます。一方、「軍艦島クルーズ」の長めのツアーを選ぶ場合は、その日の主要な活動として位置づけるとよいでしょう。
特に「軍艦島コンシェルジュ」のデジタルミュージアムとのセットプランを考えている場合は、ミュージアム見学に1時間程度、ツアーに2時間45分程度の合計約4時間を見込んでおく必要があります。これは午前のミュージアム見学と午後のクルーズ、または午前のクルーズと午後のミュージアム見学というように分けることも可能です。
時間に余裕がある方は、「軍艦島クルーズ」や「軍艦島コンシェルジュ」の充実したコースがおすすめです。一方、限られた時間で効率良く軍艦島を体験したい方や、船に長時間乗ることに抵抗がある方は、「やまさ海運」や「シーマン商会」、あるいは「第七ゑびす丸」の短時間コースが適しているでしょう。いずれにしても、軍艦島は世界遺産として一度は訪れる価値のある場所ですので、自分のペースや興味に合わせて最適なツアーを選びましょう。
軍艦島クルーズ5社の徹底比較と選び方ポイント
- 軍艦島とは端島(はしま)の通称で、長崎港から船で約40分の場所に位置する世界文化遺産
- 上陸には認可を受けた5社(軍艦島コンシェルジュ、軍艦島クルーズ、シーマン商会、やまさ海運、第七ゑびす丸)のツアーのみ利用可能
- 上陸率で選ぶなら「軍艦島コンシェルジュ」が94.7%と圧倒的に高い
- 料金が最も安いのは「軍艦島クルーズ」の大人3,600円で、別途見学施設使用料が必要
- 「軍艦島コンシェルジュ」はVR技術を活用した「軍艦島デジタルミュージアム」を併設
- 船酔い対策には「ジュピター号」が揺れを70%抑える特殊装置を搭載しているため最適
- 大型船で安定感を求めるなら「やまさ海運」の「マルベージャ号」も選択肢に入る
- 周遊コースは「軍艦島コンシェルジュ」と「やまさ海運」が確実に360度周遊を行う
- 「軍艦島クルーズ」は高島にも立ち寄ることができ、炭鉱の歴史をより深く知れる
- 所要時間は「第七ゑびす丸」の約1時間30分から「軍艦島クルーズ」の約3時間20分と差がある
- 午前便の方が海が穏やかで上陸率が高く、午後便は比較的予約が取りやすい傾向にある
- 予約は基本的に事前予約制だが、空席があれば当日予約も可能
- インターネット予約の場合、「やまさ海運」は最大20%オフ、「シーマン商会」は300円割引がある
- 予約がいっぱいの場合は、他の時間帯や日程、他社の検討、周遊クルーズのみの参加も選択肢
- 天候や海の状態によって上陸できない場合は周遊クルーズに切り替わり、施設使用料が返金される